千葉県松戸市でベトナム国籍の小学3年レェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が殺害された事件で、父レェ・アイン・ハオさん(36)が判決を前に同市内の自宅で取材に応じ、「求刑通り死刑の判決を出してほしい」と心境を語った。
渋谷恭正被告(47)は公判中、一貫して無罪を主張。それでも、ハオさんは「検察側は証拠と証言から犯人をはっきり証明した」と語気を強めた。
公判では、なぜリンさんが殺害されなければならなかったのかという疑問は解明されなかった。ハオさんは「真実が明らかにならなかった」と肩を落とした。
ハオさんは昨年から厳罰を求める署名活動をしており、公判中も続けてきた。「どんな判決でも(被告が)控訴するかもしれない。署名活動は引き続き行いたい」
毎月、リンさんが殺害された24日と遺体が見つかった26日には、千葉県我孫子市の遺体遺棄現場を訪れるようにしている。「私にとって、とてもつらい日です。死刑の判決が出たら、現場に行って、リンちゃんに報告したい」と語った。
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