リンさん殺害事件から2年 父親「本当に会いたい」
3/24(日) 15:22配信 産経新聞
リンさん殺害事件から2年 父親「本当に会いたい」
リンさんのほこらの前で手を合わせるレェ・アイン・ハオさん=24日、千葉県我孫子市(橘川玲奈撮影)
千葉県松戸市の小学3年だったレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)、ベトナム国籍=が殺害された事件から2年となる24日、父親レェ・アイン・ハオさん(36)が遺体発見現場の同県我孫子市の用水路脇を訪れた。
オンラインで署名: http://sign.partime.biz/jp/
ハオさんは現場近くに自ら建てたほこらの前で静かに目を閉じて手を合わせ、祈りをささげた。報道陣の取材に対し「本当にリンちゃんに会いたい」と持っていた紙を強く握りながら言葉を絞り出した。
前日の23日にはリンさんの同級生らが自宅を訪れ、折り鶴で作った虹を描いた貼り絵を贈られたことも明かした。リンさんの夢だった「日本とベトナムの架け橋」との思いを込め、虹の両端には桜と蓮の花があしらわれた。受け取ったハオさんと妻のグエン・ティ・グエンさん(32)は涙したという。
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ハオさんは「どうしてリンちゃんを誘拐して殺してしまったのか。今でも理由が分からない」と悲痛な胸の内を明かす。
殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われ、昨年7月の千葉地裁の裁判員裁判で無期懲役となった事件当時の小学校保護者会長の渋谷恭正被告(47)は、一貫して無罪を主張。ハオさんはインターネット上で、東京高裁で行われる控訴審での極刑を求める署名集めをしている。渋谷被告に対しては「罪を認め、謝罪してほしい」などと訴える。
一審判決によると、渋谷被告は平成29年3月24日、登校中のリンさんを車で連れ去り、わいせつな行為をした上、首を圧迫して窒息死させ排水路脇に遺棄した。
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